!!警告!!被災現場の自動車には近寄らないでください
危険ですので、絶対にさわらないでください!
自動車には、ガソリンやオイルなどの爆発可燃物がたくさんあります。また、バッテリーなど電気系は感電する危険だけでなく、それ自体の爆発/発火や、スパークにより周囲の可燃物へ引火する危険があります。
水没したハイブリッドカーは、近づくだけでも危険です!
ハイブリッドカーのバッテリーは、電圧が200V超(普通の車載バッテリーの10倍以上)です。
さらに、人体に対する危険性という点ではもっと危険な電流値も高くなっています。
また、破損すると流出するバッテリー液も普通のバッテリー液以上に扱いが難しく、非常に危険です。
いちど水没した車両、横転など損傷の見られる車両は、一見乾いているように見えても危険ですし、いずれにせよ部品なども機能しません。必要があってもわざわざ危険は冒さず、近寄らないでください
撤去はJAFや自動車整備士など専門家でなければできません。
もちろんガソリンやバッテリーだけを安全に回収するのは不可能です。
バッテリーについて
自動車バッテリの扱いを間違うと、以下のような危険があります。
・ぬれた手などで取り扱うと感電死する恐れ。
・周りに可燃ガスが漏れているとスパークにより爆発の恐れ。
・ショートなどの過電流時にバッテリー内部が溶損して内部の水素ガスに引火して破裂する恐れ。
・バッテリー液が目に入ると失明の恐れ。バッテリを横倒しにするだけで液漏れする危険があります。
・正常動作でも水素を発生しするので危険。
・バッテリーと充電池などを直づけすると充電池が爆発する恐れ。
対処するには、自動車の知識だけでも、可燃物の知識だけでも、電気の知識だけでも不完全です。また、知識があっても実際に対処できる技術も必要です。素人が簡単に手を出せるものではありません
とにかく、まわりの専門家に相談してください。中途半端な知識でうかつに手を出すと間違いなく失敗します。
どれほど緊急な状況でも、二次災害になってしまっては意味がありません。勇気ある撤退も必要です!
2011.3.22 10:00更新
櫻井知久 carbattery_use@me.com